「ジパング・グラフィア」で弊社電動カートが紹介されました

 
時速6キロの風がシニアにもたらすもの
映画『人生、いろどり』
映画『人生、いろどり』  秋、シネスイッチ銀座ほかにて全国ロードショー!
配給/ショウゲート ©2012『人生、いろどり』製作委員会

"ショップライダー(" 4輪電動カート)の最高速度は時速6キロ。
これは一般人の小走り程度の速度だが、時速6キロの風を
自分の顔に受けてみれば、騒音・排気ゼロのやさしい風が、
大勢のシニアにもたらすものがいかに大きいか、
その一端を理解できるかもしれない。
ショッピング、レジャー、通院etcの自由自在な"足"となる"
ショップライダー"は、"楽に"シニアの自律を促すもので、
ますますの高齢化が予想される日本社会全体からも
大きな期待がかかる。


シニア生活に潤いと喜びを

時速6キロのささやかな助け、これがいかに人を 生き生きと幸せにするか。

例えば、木の葉ビジネスで過疎から村おこしを実 現して話題を巻き起こした徳島県上勝村を題材とし た映画『人生、いろどり』に出演した女優・佐々木 すみ江さん扮するおばあちゃんの晴れやかな笑顔を 見て欲しい。「こんな楽な商売はないよ。寝込む暇もないよ」とおばあちゃんはさっそうと" ショップライダー"に乗って登場するのだ。
映画『人生、いろどり』

「人は幸せになる権利があります。" ショップライダ ー" はシニアの誰もが持つ、いきいきと生きたい、とい う、この当然な権利を確実にもたらしてくれます。不 自由の解消にとどまらず、生活をアクティブにすること で、人生自体を明るく変えた方も大勢いらっしゃいま す」と目を輝かすのは、SHOPRIDER JAPAN の 大井営業部長だ。

だが、夢の実現には、日本ならではの様々な壁が 立ちはだかる。
「自分のことは自分でやる。人の世話になりたくない ...」。シニアの誰しもがもつこの思いは、実際は若い 世代との行き違いも多い。「年寄りに辛い思いをさせ たくない...。外出なんか危なくて...」。

日本の社会は、いい意味でも悪い意味でも優しい 気遣いをしあう社会であり、遠慮は美徳とされる。と ころがそのことがシニアの行動= 権利、を制限し、 " 億劫がり、外出しないシニア" を生み出してもいる 現状がある。" ショップライダー" の理念はもともとは 欧米の強い権利意識に根ざしたもので、シニアの弱 った行動力の補足的で実用的な意味に限らず、さ らに積極的に踏み込んでショッピングなど生活そのも のに潤いと喜びをもたらそうという意味あいが強い。




"見えない壁"を乗り越える

欧米では、だから、シニアは日本以上に自由自在 に誰はばかることなくまさに生き生きと= アクティブに、 町中を" ショップライダー" で走り回っている。かけがえのない人生を楽しんでいるといってもよい。" ショッ プライダー" に乗る彼らは、もはや体力的弱者のハ ードルは乗り越えている。だが、日本ではまだまだ、こ の点への偏見は根強く、バリアフリーを謳っていなが ら、実際はそうでない場合も多い。

大井部長は、この日本における" 見えない壁" をど うにか取り払いたい夢がある。日本ではまだまだ認知 度が低い" ショップライダー" の売り上げを将来的に は現状の五倍ほどにも上げたい望みを持ってもいる。

裏づけはある。" ショップ..." を含む電動カートの日 本全体の売り上げの85%は介護保険などの補助に よるもので、自費購入はわずか15%。後者の潜在 需要は広大といえる。また、使用者の平均年齢は 77 歳!もっと若年からの使用の可能性を考えると、需 要はさらに見込めるだろう。

ただ、そのさらなる普及には、日本ではまだ社会 的認知度が低いため、行政側のアプローチも求めら れる。" ショップライダー" 乗り始めのきっかけとしては、 例えば通常車両の免許所持者が加齢により、電動 カートへの移行を希望する、という場合が考えられる。 また車の運転経験がない人で、自転車は体力的に 困難であるという理由で、初めて電動カートに乗って みようという人がいる。

その場合、高齢化社会の到来に伴う安全な地域 社会つくりのためには、やはり新たな交通ルールを定 める必要があろう。大井氏は、" ショップライダー" を それまで運転してきた車両に対する、人生において 足がわりとなる" 次なる車( クルマ)"と位置づける。
「ショップライダーは道路交通法では歩行者扱いな ので免許はいりません。でも、通常車両の免許証を 返上するかわりに、" ゆるい意味での新たな免許" の ような制度も必要になるのかもしれません。ただ料金 は安価なものでなければいけません。自動車教習所 の関与が自然でしょうし、行政や団体などによる、講 習会のような試みが求められます」。講習会でのカリ キュラムの簡易な終了証のようなイメージのようだ。こ れにより使用者の負担は最小限にして、安全が担保 できることが見込まれる。さらに、社会的認知度も高ま るだろう。



人が幸せを取り戻すささやかな助けに

ユーザーの期待は大きい。長野県泰阜村地域交 流センター" 悠々" は、三台の" ショップライダー" を 購入して貸与しているが、本田理事長は「山間地な ので急峻な坂と雪が大変。歩くことも出来なかった 人が雪の中を、ショップライダーに乗って走り回って います」と語る。ご自身にも、通勤になくてはならない 存在だ。山間地であってショップライダーは大活躍し ており、当所以外にも広がりが期待される。

本田さんは、「何より大事な人間性を取り戻せた のです」と年齢を感じさせない元気な声で語る。あ る77 歳の女性は、歩くこともままならなくなり引きこも りがちだったのが、今は助産所に通って仕事が出来 るようになった。彼女は「生まれて初めて乗った車で す」と喜んでいる。66 歳の男性は、右半身麻痺が あったが、ショップライダーで外に出る機会が増え「う ちでテレビばかり見ていて意味のない生活と思って いたのが、人生が一変した」と効果は大きい。

このほか、逗子在住の60 歳代の女性はもともと は外交的で明るい性格だったが、足がやや不自由 となったことで引きこもりがちとなり、気持ちも落ち込 むことが多かったが、ショップライダーに乗るようにな って行動が広がり、いっぺんに本来の明るい性格を 取り戻したと喜ぶ。また、練馬在住のある60 歳台男 性は4 台のカートを所有するほどで、既に生活の一 部と化している。趣味の写真もいよいよ充実するよう になった。ただ、日本は欧米と比べまだまだ駅や公 共の場でも、バリアフリーを歌ってもアクセスが事実 上困難な状況も多いと語る。

今まで行くのがためらわれた、ほんの少し先のス ーパーに買い物に行けるようになる。人が幸せを取 り戻すささやかな助けに、" ショップライダー" がいか に役立つか。シニアになってみなければ分からない ことがある。高齢化社会到来を目前に、日本社会全 体が考えるべき時が来ている。
映画『人生、いろどり』
 
 
4月中にも第一回福祉車両の安全マナー講習会、
EⅤ安全協会の山下会長が安全確保策を語る

EV 安全協会の山下会長に"ショップライダー" など、 4輪電動カートの将来的な普及に伴う安全対策につ いて語っていただいた。
電動カートは、将来的には広く一般的な普及が予 想されるところです。しかし、問題となるのが事故の多 発と、安全対策です。事故防止には、交通ルールの 遵守が求められますが、それは法規というよりマナー 的なものを想定しています。自動車学校で、シニアや 免許証を返上する方などを対象に、この四月中にも第 一回の「福祉車両の安全マナー講習会」( 仮称) を 東京で開催できればと考えます。
協会で、同講習会の修了者に「受講証明書」を授 与し、運転時には忘れず体に携帯していただくことを 考えています。
 
EV安全協会 http://www.ev-safety.org/
※ EV安全協会とは...一人乗り電気自動車など主従の電動カーや車いすが市販されて いるが、今度はさらに多種多様なタイプが市場にと委譲することが予想される。同協会は、 そうした超小型電動カーの秩序ある健全な普及を目的とした活動を行っている。